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2008年12月12日 (金)

サバイバー

 いちだんと高くなった空を見上げるとアキアカネたちが舞い踊っている。 嬉しいぐらいに清々しい空気の中をゆっくりと歩く。 色づきだしたコナラの黄色がただでさえ素敵なのに、沈みかけた夕日がさらに朱色を加えた。
振り返るとつい数時間前までいた頂に、一番星が遊びに降りている。  「今回も良い山だった、また来るよ」。 こんなに疲れているのに心の中はポカポカと暖かい。  いつもそうなんだ、山のあとは心がやさしい。  なるべくたくさんの優しさを持って帰れるように、こぼさないように、ゆっくりと駅にむかう。 「なんて満たされてる人生なんだ!」。

 電車に乗り込むといつも夢が終わってしまう。 ギスギスとした“街”の匂いがボクを包むからだ。  眉をひそめる女子高生の気配に、ボクは1週間近く風呂に入っていないことを思い出す。  山野を徘徊し、汗や焚き火で薄汚れた体は、客観的にならなくても“獣”の匂いがすることは想像に難くない。 急に恥ずかしさがおそって来て、ボクは狸寝入りをした。  子気味よく続く枕木のリズムに、いつしか本当に深いところに落ちていく。  どこか遠いところで「あの人、野良犬みたいな匂いがするよ!」って聞こえたような気がするけど、そんなことはもうどうでもいいことだ。  ボクハ、ネムリニ、ツク。 
 
 
 

 平凡な毎日を送っていると不感症になるのだろうか。 ただ同じことを繰り返す毎日に、何も感じなくなる。 のっぺりとした1日が、今日も明日も。 いやっ、この先ず~と続いていくのかもしれない。  オネガイダ、ナニカ、シゲキヲ、クレ!
 
 
 

 ぼ~っ、としながら何気なく自転車にまたがり、目黒川沿いを東に進んでいた。  するとボクのず~と奥にしまってあった“野生”の部分を刺激するような奇妙な音が聞こえてきた。 聴覚を最大限に働かせ、周囲の情報を集める。 「フッ、フッ、グハ~!」。  続いて嗅覚が反応する 。「なっ、生臭い。 しかし懐かしい匂いだ!」。  仲間か!? どこだどこだ?  そして視覚が捉えた。 

えっ、   えっ、  え~~~ 


 ボクは目を疑った。 だって君は信じるだろうか!?
もしボクが「ボロボロに着込んだビンテージもののGパンを履いたおじさんが、珍々と多摩多摩を出しながら、通行人にオシリを見せつけ、奇声を発しながら、白くなった異常なまでに長い背中毛を、必死でむしっていた!」って言ったら。 

でも本当なんだ。 頼むから信じて欲しい。
「オジサンガ、キセイヲアゲテ、セナカゲヲ、ムシッテイタ!」 

嘘じゃない、夢じゃない。 現実なんだ。


  
 
 

 
 
 
Koji


ほら言ったじゃない本当でしょ!
彼は都会のサバイバー。 1日1日を熱く必死で生き抜く人。 
寒さにも負けず、オシリを出す人。

ボクもHOTにファンキーに生きて行きたい!

  
 

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コメント

そうだ新鮮な刺激がほしい

投稿: 柴田聖 | 2008年12月12日 (金) 17時05分

そんなお尻と出会って4秒で合体。

投稿: 104 | 2008年12月12日 (金) 22時49分

官庁して川に落とせばおもろかったのに。

投稿: や | 2008年12月13日 (土) 22時36分

トウキョウ、トテモコワイトコロ…。

投稿: はまっピぃ! | 2008年12月18日 (木) 19時55分

>きよしさん
常にアンテナをはりめぐらせましょう。
意外に近くに刺激的なことあるかも!

>104
この変態野朗が!

>や
噛み付かれると怖いからそっとしておいた

>はまっピぃ!
ソウヨ、トウキョウハコワイトコアルヨ。
フユヤマヨリモ、モットコワイトコロ

投稿: mamiken | 2008年12月18日 (木) 22時55分

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